4月11日が父の命日でした。

13回忌の 法事は、意図したわけでもないのに
今まで住ませて頂いたお家の材木をくださった方のご命日と重なり
不思議なご縁を感じています。

2年前の台風で 瓦屋根が飛ばれて かれこれ2年
雨漏りもひどくなり なんせ築 130年の家なので
修繕不可能との事 (涙)

台風の為、販売する梅も 不作で 私達は、三年熟成してからの販売なので
三年後、私達のお商売はどうなるのだ?
そんな不安の中で 家を建てる決心が
なかなかできませんでした。

むかしから 孫の為に木を植える。
子孫の事を思って 100年くらいたったら
修繕や建てかえ用の木が育っているだろうと
まだ見えない子孫の事を思いながら
木を植える、 そんな話をよくしてくれていました。

時代が変わり、外材を使う方が安くなり
そんな利用をする事が、少なくなっています。

父が用意してくれていたその木を使う方が
費用がかさんでしまうので
どうしたものか?と 悩んでいました。

これは父からの 志の継承だと思いました。

目の前の事にとらわれるのでは無く
自分達は、自分達の価値感をもって行動しよう

子孫の事を想いあい、自然を想いあう
そんな気持ちを継承できるよう
生かせる方法を考えようと 大工さん達に相談しました。

お蔭様で27年ぶりに材木が出される事になりました。

その材木は、この畑が作られる前景の山に 育っていた木です。

父は、畑が開発の工事が始まる前に できるだけ生き物を逃せるようにと
いろいろと 工夫してくれていました。

畑の権利を買っているから自分の畑と思ったらアカン
自然から 貸していただいているだけで
山の神様に借りているだけ
ここに先から住んでいる生き物と共生する事を
考えながら 農業をせんとアカン いつもそう教えてくれました。

だから農園長は、無農薬栽培をしているんだなぁ~と
改めて わかった気がします。

今回、父から大きな志を受け取った そんな心境です。

父が休んでいるお墓から
材木が出されていくのが見えて
「よっしや わしも手伝おうか!」 と見守ってくれています。

お父ちゃん 少しは お父ちゃんが 言ってた事が
わかるようになってきたやろうか?
どないやろ?

毎日のお墓参りに お父ちゃんと会話しております。